
50Fにあるダイニングバー。
夜景が一望できる。とてもキレイ。
愛想の悪い店員。
料理は上手い。料金高い。
そんな店だからガキは来ない。ゆるさが心地よい。
なんとなく居心地が良くて、度々利用する。
「何で今まで結婚しなかったの?ひょっとしてバツ1?」
「えっ!?何で分かるの?・・・うん。・・・そうだよ。」
「やっぱりね。なんとなくわかるよ。結婚してない子と、結婚している子では、おんなっぷりが違うよ。で、子供は?」
「隠していてゴメン。子供はいないよ、ホントに。」
両肩まで伸びている緩く外巻きにパーマをかけた髪を、左側に束ねる。
束ねた毛先を指先でくるくると円を描くようにいじっている。
目線は飲みかけのワイングラスに注がれたままだ。
きっと彼女の癖なのだろう。
彼女を左側に見ている僕からは、彼女の右側の首筋とうなじがあらわになっている。
色が白くてキレイな肌だ。
少しドキドキする。
どんなにアルコールが入っても、きちんと料理はとりわけるし、会話のつなぎ方も上手。女としての振舞い方を把握している。
良い子だなぁと思う。
夜も11時を過ぎていた。なんだかんだと4時間近く飲んでいた。
ビル風に吹かれ、とても外は寒い。
「ねぇ、手ぐらいつないで歩こうよ」
「ハハハ、なんかその言い方王子様っぽいよ」
絡ませた指はとても細かった。
さあ〜、これからどうしようか、俺!!!